私たちの想い
木材と共に歩んできた先人たちの知恵を、次の世代へ繋いでいきたい。
失われつつある、本物の技術
近年、ハウスメーカーに所属する大工さんが増え、効率化・標準化が進んでいます。それ自体は悪いことではありませんが、一方で伝統的な木材加工技術や、材料を見極める目が失われつつあることを、私たちは懸念しています。
かつての大工さんは...
- •木目を読み、適材適所に材を配置する技術を持っていました
- •継ぎ手や仕口など、複雑な木組みの技術を習得していました
- •木材の乾燥状態や強度を、触れただけで見極めることができました
- •地域の気候や風土に合わせた建築法を熟知していました
しかし現在、多くの建築現場ではプレカット材が主流となり、工場で加工された材料を組み立てるだけの作業になりつつあります。その結果、「木を知り、木と対話する」という本来の大工技術が継承されにくくなっているのが現状です。
私たちの想い
みどりモクザイは、木材そのものの価値を理解し、適切に扱える技術者が育つ環境を支えたいと考えています。良質な木材を提供することで、職人たちが本来の技術を発揮できる機会を作り、次世代へ技術を継承する一助になりたいのです。
古来から続く、自然の力を借りた乾燥法
現代では、人工乾燥機を使って短期間で木材を乾燥させるのが主流です。しかし、私たちは自然乾燥材(グリーン材)にこだわります。それは、何百年も前から日本の建築を支えてきた、伝統的な手法だからです。
自然乾燥材の利点
- ✓木材本来の強度を保持できる
- ✓美しい木目がそのまま活きる
- ✓木の香りが長く続く
- ✓粘り強さが増し、割れにくい
- ✓経年変化が美しく味わい深い
人工乾燥材の課題
- ×急激な乾燥で内部応力が残る
- ×木材が硬くなりすぎることがある
- ×香り成分が飛んでしまう
- ×変色や割れが発生しやすい
- ×大量のエネルギーを消費する
先人の知恵:時間をかけることの価値
神社仏閣や古民家が何百年も持つのは、自然乾燥によってゆっくりと水分を抜き、木材本来の強度と柔軟性を保ったまま使用されているからです。「急がば回れ」という言葉がありますが、木材もまた、時間をかけて丁寧に扱うことで、その真の価値を発揮します。
私たちの想い
効率や速さが重視される現代だからこそ、時間をかけて丁寧に扱われた木材の価値を伝えたい。自然の力で育ち、自然の力で乾燥された木材には、人工では決して生み出せない温もりと強さがあります。その素晴らしさを、多くの人に知っていただきたいのです。
地元の木を使うことの意味
長崎県、そして佐世保の豊かな森林で育った木材。それを地元で使うことは、環境保護と地域活性化の両方に繋がります。
地元産木材を使う5つのメリット
輸送距離の削減 = CO₂排出削減
遠方から運ばれる木材と比べ、地元産材は輸送距離が圧倒的に短い。それだけでCO₂排出量を大幅に削減できます。トラック輸送が減れば、環境負荷も減ります。
地域の森林を健全に保つ
地元の木材を使うことで、森林の適切な管理と循環が促進されます。間伐や伐採が計画的に行われることで、森は健康を保ち、新しい木が育ちやすくなります。
地域経済の活性化
地元産材を使うことで、林業・製材業・運送業など、地域の産業が活性化します。お金が地域内で循環し、雇用も生まれ、地域全体が元気になります。
その土地に適した木材
佐世保の気候で育った木材は、佐世保の気候に適応しています。湿度や温度変化に強く、長持ちする建築材となります。「適地適木」という言葉の通りです。
顔の見える関係
地元の木材は、どこの山から来たのか、誰が伐採したのかが分かります。生産者と消費者の距離が近く、安心して使える木材をお届けできます。
カーボンニュートラルへの貢献
木材は成長する過程でCO₂を吸収し、炭素を固定します。木造建築は「第二の森林」とも言われ、建物として使用されている間、炭素を貯蔵し続けます。地元の木を使うことは、地球温暖化対策にも直結する、未来への投資なのです。
私たちの想い
「地元の木を使う」という選択は、単なる木材の購入ではありません。それは、地域の森を守り、地域の産業を支え、未来の環境を守る行動です。私たちは、お客様と一緒に、持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。
木と共に、未来へ
みどりモクザイは、木材を売るだけの会社ではありません。
伝統技術を守り、自然の恵みを活かし、地域と環境を大切にする。
そんな想いを、一本一本の木材に込めてお届けします。
あなたの建築を、私たちの想いで支えます
よくある質問
その他のご質問は総合FAQページをご覧ください
総合FAQページへ→想いに共感していただけましたら
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